浄土宗平和賞活動報告

2021年06月10日

第12回 浄土宗平和賞 「FICO」が受賞

浄土宗平和協会理事会(令和2年3月25日開催)に於いて、応募のあった団体について、活動内容を精査し、討議の結果、岐阜教区 如来寺 本田岳明師が会長を務める「FICO」が授賞することを決定した。

FICO(Friends International Clubs Organization)1993年に結成された。教育や環境保護、文化などの交流活動を通して、日本とインドおよび他の国々との間のよりよい関係を築くことを目的としたの活動を始め、インド・ダッタイ村中学校再建を完遂、インド政府に移管したその教育プロジェクト(高 校相当まで)では、現在350名える学生たちが学び、毎年約30~40名が卒業している。この地区の識字能力は大幅に上がり、中にはさらなる高等教育を受けるために都市に出たり、様々な職を得て海外に渡る者もいることは特筆に値する。親のない子のための里親教育支援制度や、可能性のある学生への奨学金援助にも取り組み、安全な飲料水の供給支援の他、1991年から続くインドへのスタディツアーを通して、環境問題の提起も行っている。これらの長期にわたる地道な活動が評価され、理事の総意として第12回浄土宗平和賞授賞者とすることで決定した。

授賞式は、新型コロナウイルス蔓延に伴い、本田師のご自坊にて行われた。

浄土宗平和賞は、社会参加する寺院、住職、団体を顕彰しようと、平成21年より設けられた。

広瀬理事長とFICO会長本田師

授賞式の様子 広瀬理事とFICO会長本田師