2019年12月28日
第12回ブック・ギフト、「平和への想い」を綴り、今年は28名から応募
in Tokyo/令和元年12月8日、in Kansai/令和元年12月15日、in Nagoya/令和元年12月15日
浄土宗平和協会の主事業の一つである私費留学生図書支援ブック・ギフトが、今年も東京、関西(京都)、名古屋地区で開催され、12月初旬、3カ所で合計28人が希望する図書を受け取った。今年の小論文のテーマは「平和への想い」。留学生らしく、各国の価値観を思わせるそれぞれの「平和」を綴った小論文に、気づかされることが多くあった。
ブック・ギフトin Tokyo は、今年で12回目。都内の3大学から4名の応募があった。12月8日の図書授与式は、大本山増上寺大殿にて行われ、法要では大本山増上寺執事・井澤隆明師に導師をお勤めいただき、今後も勉学に励まれるようにと激励のお言葉を述べられた。国際仏教学大学・張美僑さんから留学生を代表してお礼の言葉があった。広瀬卓爾浄平協理事長からは、一人でも多くの留学生が参加されるよう、声をかけてほしいと要請などを話された。
ブック・ギフトin Kansaiは12月15日大本山百萬遍知恩寺に於いて開催され、近畿各地の私費留学生15名が参加した。7大学からの応募があったにも関わらず、全てが中国から留学生という珍しい応募状況であった。当日は御影堂でお勤めをし、留学生も一緒に一枚起請文を拝読し百万遍数珠繰りを行った。その後、場所を移し図書贈呈式を執り行った。大本山百萬遍知恩寺法主・福原隆善台下より、留学生一人ひとりに希望の図書が贈呈され、激励の言葉がかけられた。陳泓宇さんのお礼の言葉に続いて、山北光彦浄平協副理事長からご挨拶があった。
ブック・ギフトin Nagoyaでは、ベトナム3名、中国3名、ウズベキスタン1名、韓国1名、ペルー1名と5カ国5大学9名の留学生から応募があった。12月15日、建中寺本堂での授与式では、抹茶の接待を受けるなど日本文化の一端を体験した後、村上真瑞建中寺住職に導師をお勤めいただき法要を行なった。その後、村上師より留学生一人ひとりに希望図書を贈呈いただいた。ザキロヴ・ディルショドベックさんのお礼の言葉、広瀬卓爾浄平協理事長の挨拶の後、深谷雅子浄平協副理事長を中心に、輪になって歓談を行った。
三ヵ所合計で、大学院生15人、学部生13人、各会場で昨年に引き続いて応募した、という声が多く聞かれた。ある学生は、「希望する図書が高額で購入できず、図書館で借りたものには書き込みをしたくてもできなかったが、これで書き込みができる」と喜びの声を口にしていた。