2017年05月21日
第9回浄土宗平和賞、近江米一升運動の「滋賀教区浄土宗青年会」が受賞
平成29年5月11日 東京
浄土宗平和協会平成29年度総会は5月11日、浄土宗教化研修会館(京都)で行われ、その席上、「第9浄土宗平和賞」の授賞式が行われた。
今回受賞したのは、滋賀県内の浄土宗寺院にお供えされた米を喜捨いただき、生活困窮者に送る「近江米一升運動」を実践する滋賀教区浄土宗青年会。滋賀教区浄土宗青年会では宗祖法然上人の教えである「万民救済」を具現化するための社会貢献として「近江米一升運動」に取り組んで来ており、他にも「おくりふだ」頒布事業、「ともいきECO活動」も行っている。
この活動は、2010年1月に開始され、翌2011年3月に東日本大震災が発生して以後は、被災地の支援活動へと広がりをみせてきた。その意義は、寺院がこれまで培ってきた寺檀関係と教区という寺院相互の関係という伝統的な信頼関係を活かし、活動を創出したことであり、寺院の社会貢献活動の一つのモデルとなったことなども評価され、理事の総意として第9回浄土宗平和賞授賞者とすることで決定した。
授賞式では、本山知恩院門跡・伊藤唯眞猊下より表彰状が手渡され、御垂示の中では「慈悲の心に基づいた活動である」と、同活動をご評価いただいた。
浄土宗平和賞は、社会参加する寺院、住職、団体を顕彰しようと、平成21年より設けられた。選考は、4月に行われた浄平協理事会で、推薦された4件(団体、個人)より、選抜された。