浄土宗平和賞活動報告

2012年05月27日

第4回浄土宗平和賞、社会慈業委員会(ひとさじの会)が受賞

平成24年5月17日 東京

浄土宗平和協会総会は、5月17日に宗務庁・東京の第一会議室で開催され、その席上「第4回浄土宗平和賞」の贈呈式が行われ、東京・浅草を中心に路上生活者への葬送支援、生活支援などの活動をしている社会慈業委員会(ひとさじの会・渡部教道代表)が受賞しました。

今回の平和賞選考は、全国から応募、推薦のあった団体ならびに、昨年度選考委員会で一定以上の評価があった団体合計9団体から、3月26日の浄平協正副理事長会議で予備選考を行い、3団体を候補と決定し、4月11日の浄平協理事会で、社会慈業委員会(ひとさじの会)に決定しました。

総会の席上、小泉副理事長が、選抜の経緯を説明、浄平協副総裁(大本山光明寺法主)宮林昭彦台下より、賞状、副賞の額装の彫金レリーフ、副賞50万円の目録を渡部代表に手渡されました。

社会慈業委員会(ひとさじの会)は、7年ほどまえから路上生活者炊きだし、葬送支援などを行っていました。2009年にそれら活動メンバーを中心に正式に設立され、浅草を中心に活動を行っています。まず路上生活者の葬送・生活支援。また毎月第1、第3月曜日には、浅草駅周辺でおにぎりなどの配食、併せて衣料品の配布や生活相談も行っています。また、各地の浄土宗青年会などに呼びかけ「米一升運動」などをともに推進するほか、備蓄米の常備を各寺院に呼びかけ、その賞味期限が切れる一年前に回収して、フードバンクなどに提供。また今回の東北大震災でも、ボランティア活動を行っています。

代表の渡部上人は受賞スピーチで「寺の役割とはと真剣に考え、寺を社会に開放し、こんな活動を行っている。今は、僧侶だけでなく、若い檀信徒の方や外国人も参加して活動をしてくれるようになった。これをはげみにしたい」とあいさつされました。

宮林副総裁と受章したひとさじの会の渡部師