浄土宗平和賞活動報告

2019年05月15日

第11回浄土宗平和賞、途上国の支援活動を評価し「カワセミクラブ」に

令和元年5月14日 京都

浄土宗平和協会令和元年度総会は5月14日、宗務庁(京都)で行われ、平成30年度の事業・会計報告、令和元年度の事業計画・会計予算などが審議、承認された。
総会の席上、「第11回浄土宗平和賞」の授賞式も行われた。今回受賞したのは、途上国の支援活動を行う「カワセミクラブ」。カワセミクラブは、小泉顕雄師(京都教区・教伝寺)が2014年に設立。小泉師のフィリピンの貧困層に対する個人的な支援に始まり、活動が広がりをみせるに連れ、浄土宗教師や檀信徒を巻き込みながら、組織化し、カワセミクラブへと発展していく。それに伴い、活動の対象も個人から共同体へ、また支援内容も物資の提供による支援から、当事者の自立支援へと変化していき、現在では地元の園部高の生徒たちを派遣し、現地で交流する企画も実施している。
授賞式では、浄土門主・伊藤唯眞猊下の代理として大本山百萬遍知恩寺法主・福原隆善台下が、小泉師に賞状を手渡した。小泉師は「支援を続けることで交流が生まれ、私自身がたくさんの喜びをもらっている」と、人と人がふれあう、地域に根差した海外支援のやりがいを語った。
浄土宗平和賞は、社会参加する寺院、住職、団体を顕彰しようと、平成21年より設けられた。選考は、3月に行われた浄平協理事会に実施され、カワセミクラブに決定された。

福原隆善台下より表彰状を授与される小泉顕雄師