浄土宗平和賞活動報告

2016年05月21日

第8回浄土宗平和賞、お供えで母子家庭支援「おてらおやつクラブ」が受賞

平成28年5月11日 東京

浄土宗平和協会平成28年度総会は5月11日、宗務庁(東京)で行われ、その席上、「第8回浄土宗平和賞」の授賞式が行われた。

今回受賞したのは、お寺へのお供え物をひとり親家庭に“おすそわけ”する「おてらおやつクラブ」。お寺にお供えされるさまざまな「おそなえもの」を、仏さまからの「おさがり」として頂戴し、全国のひとり親家庭を支援する団体との協力の下、経済的に困難な状況にあるご家庭へ「おすそわけ」するという独創的な活動が、今回の受賞となった。

「おてらおやつクラブ」を発案した松島靖朗師は、平成25年5月、大阪市北区のマンションで、「最後にたくさん食べさせてあげられなくてごめんね」というメモを残し、母子の遺体が見つかったニュースをきっかけに、大阪の市民団体に相談。同年10月からひとり親の2家族にお供え物の食料品を送り始めたという。おすそわけを通じ、ご家庭と支援団体との関係性の深まりに寄与し、貧困問題の解決への貢献を目指すという同クラブの趣旨に賛同する寺院は、全国に広がり続けている。

浄土宗平和賞は、社会参加する寺院、住職、団体を顕彰しようと、平成21年より設けられた。選考は、4月に行われた浄平協理事会で、推薦された3件(団体、個人)より、選抜された。

 川副理事長と松島師

川副理事長と松島師